フレデリック・ショパン(Frédéric François Chopin、1810-1849)
ポーランドの作曲家。様々な形式・美しい旋律・半音階的和声法などピアノの表現技法の幅を大きく広げたと評される。4歳からピアノに触れ始め、わずか7歳でピアノ独奏曲「ポロネーズ ト短調」を作曲する。これ以降、39歳でその短い生涯を閉じるまでに、「別れの曲」や「葬送行進曲」、「幻想即興曲」など多くの作品を生み出した。
ウジェーヌ・ドラクロア(Ferdinand Victor Eugène Delacroix、1798-1863)
フランスの画家。表現豊かな筆使いや、光や色の効果に対する技術的な探求は、のちの印象派の画家たちへ大きな影響を与えた。「民衆を導く自由の女神」や「キオス島の虐殺」などの代表作は、実際に起こった事件を主題に情熱的な筆致で描いている。後半生では、パリ市庁舎といった大建築の装飾を多く手掛けた。
ヴィクトル・ユーゴー(Victor-Marie Hugo、1802-1885)
フランスの詩人・小説家。人間の自由をテーマとした戯曲「エルナニ」を1830年に完成させたが、この上演を巡って古典派が反論を繰り広げてロマン派と対立した「エルナニ事件」は、ロマン主義における一大事件と言われる。「レ・ミゼラブル」の著者であり、現代でも世界中でミュージカルとして上演されている。