大空出版 - 周辺ガイド

大空出版がある神田神保町には老舗から名店まで数多くの飲食店があります。その数は400店弱にのぼり、お寿司屋さんからお洒落なカフェまであってバリエーションも豊富。
そんな飲食店激戦区である神保町のグルメスポットをピックアップしました。お店選びのご参考までにどうぞ。

1. 「辰巳家」

本格江戸前寿司をリーズナブルな値段で楽しめる

辰巳家平成10年(1998年)創業のお店で、一度リフォームした際に、入口が2つあるユニークな造りとなった

職人歴48年のベテランご主人が営むお寿司屋さん「辰巳家」。「辰巳家」という店名は息子さんの名前の「辰」、ご主人の干支の「巳」に由来し、「家」はみんなが集える家のような場所が欲しいという思いから名づけられたそう。

「辰巳家」のランチタイムは神保町界隈で働くサラリーマンたちで大賑わいだ。ランチメニューの「にぎり」、「ちらし」、「丼」はどれも1000円(税込)というリーズナブルな価格で、旬のネタをお腹一杯味わうことができる。

上にぎり 2000円(税別) 上にぎり 2000円(税別)

ご主人が毎朝築地に出向いて仕入れている天然ものにこだわった新鮮なネタで作る江戸前寿司がお店の自慢で、中でもあなご、えび、赤貝、鉄火巻、玉子、うに、まぐろなどを贅沢に使った「上にぎり」は必食の一品。

上ちらし 2000円(税別) 上ちらし 2000円(税別)
鉄火丼 2000円(税別) 鉄火丼 2000円(税別)

「上ちらし」も人気メニューの1つで、日によって異なる新鮮なネタを味わえるのが魅力的だ。

定番ながら根強い人気を誇るのが「鉄火丼」。シャリが見えなくなるほど贅沢に使用されたマグロは程よく脂がのっていて美味。

「辰巳家」のシャリは新潟県産の米と江戸前寿司職人御用達の赤酢でつくられていて、まろやかな味わいになっている。ネタの風味を損なわない上品な仕上がりはご主人のこだわりが感じられる。

カウンターの目の前には新鮮なネタがずらっと並ぶ カウンターの目の前には新鮮なネタがずらっと並ぶ

またお寿司だけでなくサイドメニューもかなり充実していて、鯨しょうが焼き1300円(税別)、うなぎ巻き串焼き1000円(税別※要予約)といった普通のお寿司屋さんでは味わえないちょっと変わったメニューも楽しめる。
ご主人は築地の人々とのコミュニケーションも大事にしていて、定休日の土曜日には前日に残ったものを築地に持っていき若い人たちににぎりとしてふるまっているという。そんな心遣いもお店を長く営むことができる秘訣なのかもしれない。




店名:辰巳家
営業時間:11:30~13:30/17:00~23:00(L.O.22:30 )
定休日:土日祝日(年末年始、お盆休みあり)
住所:東京都千代田区西神田3-1-3 ウィンド西神田ビル 1F
WEBサイト:https://sushi-tatsumiya.com/

2. 「カンダコーヒー」

こだわりのコーヒーとジャズで優雅なひと時を

カンダコーヒー一際目を引くハイビスカスやブドウの木が印象的

とにかく美味しいコーヒーが飲みたい!という時にオススメなのが「カンダコーヒー」。
同じく神保町にある喫茶店「きっさこ」(東京都千代田区神田神保町2-24-3)で店主をしていたマスターが、自分の店を持ちたいと思い、2011年にオープン。テイクアウトや豆の販売も行っている。
夜はバーとして営業しており、マスターのお母さんが生産者から直送の食材を使い、すべて手作りの料理(和・洋・中)でおもてなし。日替わりのおつまみ(3種盛り合わせ1000円)ビール(630円)シードル(600円)他

オーナーの石毛弘幸さん オーナーの石毛弘幸さん

「やり方を教わってしまうと自分で考えなくなってしまうのが嫌なんです」と、マスターの石毛さん。若い頃からずっとカフェで働いてきたものの、専門知識はほとんど無い状態から店をスタートさせたマスターは、人に教わることなくこだわりを追求し今の味にたどり着いた。

アイスコーヒー 250円(7:00~10:00) 320円(10:00~18:00) アイスコーヒー 250円(7:00~10:00) 320円(10:00~18:00)

お客さんに愉しんでもらいたいと、午前と午後で毎日種類が変わる豆は、常に旬のものを使用している。豆の個性を生かすため、ブレンドせずストレートで挽く。水は、酸性のコーヒーを中和するように、ややアルカリ性のものを使う。マスターの言う「酸味を甘さで包み込んだような味」は、これらすべてが合わさってできるのだ。
暖かいうちはフレーバーが強く、冷めると良い酸味が出てくるという。その表情の変化を楽しみたい。

ミルクコーヒーに使用しているミルクは、粘り強く交渉してようやく口説き落としたという、小岩井の「まきば」。他にはないコクが特徴だ。

ミルクコーヒー 340円(7:00~10:00) 390円 (10:00~18:00) ミルクコーヒー 340円(7:00~10:00) 390円 (10:00~18:00)

店内では様々なイベントも開催している。現在は、お客さんが自分の子供の頃の写真を持ち寄って店内に飾る「こども展」を開催中。過去にはライブやアート展示も行ったそう。コーヒー以外の新しい出会いもありそうだ。

「ただのカフェではなく、何かを学べる場所でありたいんです」

コーヒーだけでなく、目や耳も楽しめる場所。テイクアウトも良いが、時間のある日には是非店内でゆったりと過ごしたい。

イベントも随時開催中。席数は15席 イベントも随時開催中。席数は15席



店名:カンダコーヒー
営業時間:[月〜金 ] 7:00〜18:00、[土] 11:00〜18:00、[日・祝] 12:00〜18:00
定休日:祝日は不定休
住所:東京都千代田区神田神保町2-38-10 多幸ビル 1F
        ※おつまみ母さん(夜からのバー)は[月~金]17:30~23:00
TEL:03-5213-4337
WEBサイト:https://www.facebook.com/Kanda-Coffee-143973362373461/

3. 「大丸やき茶房」

昔懐かしのお茶屋さんでほっと一息

大丸やき茶房窓越しに大丸やきが作られる工程も見ることができる

神保町さくら通りを少し入ったところに、ひっそりと佇む昭和の面影残した喫茶店「大丸やき茶房」。
1948年に日本茶専門店として創業し、40年ほど前に大丸やき(別名カステラまんじゅう)を販売し始めたところ、今ではお店を代表する看板メニューとなった。
店内にはテーブル席が設けられていて、お昼休みの休憩に最適。もちろんテイクアウトも可能で、日持ちもするのでお土産にも便利!

生地の焼き具合はその日の温度や湿度で変わるので長年の経験が頼り 生地の焼き具合はその日の温度や湿度で変わるので長年の経験が頼り
3代目ご主人の竹内康悦さん 3代目ご主人の竹内康悦さん

大丸焼きは、昔ながらの製法で作ったあんこを特性のカステラ生地で包んで焼き上げた和菓子だ。

三代目店主竹内さんこだわりのあんこは、皮が薄く風味豊かな北海道産エリモ小豆を使用していて、しっかりとした甘さと粒感が感じられる。しっとりとした生地とあんこの味わいは絶妙。見かけによらずボリューミーだが、ぺろりと食べられてしまう。

竹内さんいわく、出来立てアツアツのものよりも、一晩寝かせたものの方が、あんこと生地がより馴染んで美味しく頂けるとのこと。

お茶と大丸やき 550円 お茶と大丸やき 550円
クリームあんみつ 600円 クリームあんみつ 600円
白玉ぜんざい 550円 白玉ぜんざい 550円

オススメは「お茶と大丸焼き」のセットメニュー。もともとがお茶屋さんだけあって、美味しいお茶と一緒に楽しむことができる。言わずもがな大丸やきとの相性は抜群。

大丸焼き以外にも様々な喫茶メニューが用意されていて、中でも「クリームあんみつ」と 「白玉ぜんざい」は老若男女問わず人気の一品だ。どちらも竹内さんが手間暇かけて作ったあんこがトッピングされていて、小豆本来の素朴な甘さが楽しめる仕上がりとなっている。

落ち着いた店内。席数は12席 落ち着いた店内。席数は12席



店名:大丸やき茶房
営業時間:10:00-17:30
定休日:土日祝日(お盆、年末年始は休み)
住所:東京都千代田区神田神保町2-9 地下鉄神保町駅より徒歩三分
TEL:03-3265-0740 WEBサイト:http://www.daimaru.jpn.ch

4. 「そば茶屋 佗助」

ボリューミーでお財布にも優しい老舗おそば屋さん

そば茶屋佗助可愛らしい雑貨が並んだショーケース

1984年創業の「そば茶屋佗助」。店名は、ご主人の奥様、武井公弥子さんのお気に入りの花、「白佗助」という椿の名前が由来となっている。
お店の暖簾をくぐると、こぢんまりとした落ち着いた空間にテーブル席がゆったりと置かれている。昔ながらの常連さんも多く、お昼時には多くのお客さんで賑わうようだ。

カレーせいろ 850円 カレーせいろ 850円

お昼メニューだけで35点、夜のメニューも併せると優に100点を超す「佗助」のメニューの中での一番人気は「カレーせいろ」だ。
ターメリックなどのスパイスを一度フライパンで乾煎りして作っているので風味豊かでとてもスパイシー。程よくとろみがかっていているルーはコクがあり、のど越しのいいそばとの相性は抜群。

ざるそば 700円 ざるそば 700円

「ざるそば」は、シンプルながらも透き通るように白く、細切れながらコシがあり軽快なのど越しを楽しめる。
「ざるそば」の味の秘訣は何といっても「つゆ」。2週間寝かした特製のかえしと、鰹節、鯖節で作った出汁が効いたそばつゆは、深みがあるまろやかな味わいとなっていて、そばの旨味を上手に引き出している。

ご主人と一緒にお店を切り盛りする武井公弥子さん ご主人と一緒にお店を切り盛りする武井公弥子さん

17時からはディナー営業も始まり、仕事帰りの男性客で遅くまで賑わう。麻婆カレー豆腐(700円)や、焼うどんナポリタン風(850円)といった変わり種を用意してあるのも、お客さんを飽きさせない秘訣だ。
武井さんいわく、常連さんの悩みや人生相談に乗っていたら、話が盛り上がってしまい営業時間を過ぎてしまうことも多々あるそうだ。
武井さんの率直で飾らない人柄が多くのお客さんを引き付けるのだろう。
アットホームな雰囲気で本格そばを頂ける素敵なお店だ。

創業以来変わらぬ店内。席数は28席 創業以来変わらぬ店内。席数は28席



店名:そば茶屋 佗助
営業時間:ランチ11:00~14:00 ディナー17:30~22:30
定休日:土日祝日
住所:東京都千代田区神田神保町2-36-2片桐ビル1F
TEL:03-3239-7239
席数:28席

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