ホーム > 書籍情報 > 歴史ポケット新聞 > ポケスポ立ち読み > 【サッカー】ベルリン五輪の“奇跡”[昭和11年]

ポケスポ 立ち読み

昭和11(1936)年8月4日

ベルリン五輪の奇跡 競合スウェーデンを破る!
【ベルリン特派員】 ベルリン五輪蹴球競技で、スウェーデン―日本が8月4日、当地のヘルタープラッツ競技場で行われ=写真、3-2で日本が強豪国に逆転勝ちした。

 日本がドイツと並ぶ優勝候補スウェーデンを破るという大番狂わせに、現地の報道陣も驚きの声を上げた。後半は地元ドイツの観客もこぞって日本を応援し始めた。
 3-2! 奇跡は起こった。日本の勝利を告げるタイムアップのホイッスルが鳴った瞬間、スタンドからはドイツ人の観客がせきを切ったようにグラウンドになだれ込んだ。
 前半は強風の中、風上の日本がスウェーデンの猛攻をまともに受ける展開。24、37分とペルソンに得点を許し、0-2。後半は風下に回った。
 だが、日本にとっての向かい風は、逆に予想もつかぬ展開を呼んだ。まず4分、加茂正五のクロスを川本泰三が決めて、1点を返した。18分には加茂正の左からのパスを中央で川本がスルーすると、右から走り込んだ右近徳太郎が蹴り込み、2-2の同点に追いついた。
 そして迎えた40分。川本の縦パスに抜け出た松永行が、GKと1対1から倒れながらシュート。ボールは力なく転がったが、何とGKの股間を抜けてゴールに吸い込まれた。日本は、ビルマ人留学生のチョウ・ディン氏にコーチを受け会得したショートパスで、選手が次々スペースに飛び出した。現地の実況アナも「ここにも日本選手! ここにもいる」と興奮。極東のアリがヨーロッパの巨象を倒した。

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